スーツの寿命はどのくらいなのでしょうか。
既製品のスーツの場合、寿命は3年です。
ただ上手な保管ができていない場合、それよりも短い期間で清潔感を失った型の崩れたスーツになってしまっいます。
そこで今回は良い状態のスーツを長くつかうことをテーマに、スーツの寿命を知り、清潔感を保って使用するための手入れ方法を解説していきます。
営業マンにとって清潔感は命です。
日々手入れを行い、良い状態を保って使っていきましょう。
結論:スーツの寿命は3年
スーツの寿命はどのくらいなのでしょうか。
既製品のスーツの場合、寿命は3年です。
週に2回、50週で3年使用したら約300回袖を通して着用することになります。
洗濯する機会が少ないため、ワイシャツに比べるとかなり長く着用できます。
またスーツの着用頻度を減らせば長く着ることも可能ですが、3年にこだわるのは3つの理由がある。
- 汚れや型崩れなどの劣化
- デザインの廃れ
- 使用頻度による清潔感の喪失
順に解説していきます。
汚れや型崩れなどの劣化
営業マンとして、外回りや移動時、食事などで起きる服の汚れや型崩れなどは必ず起こります。
服についた食べ物や埃などの汚れや、移動や作業による服の擦れやテカリががありそのまま放置してしまうと、もう元に戻すことができなくなります。
使用頻度を減らしたり手入れすれは長く使えますが、週2回、3年間使用した場合は汚れ、型崩れの可能性が高く清潔感が失われる可能性が高くなります。
デザインの廃れ
既製品を購入する場合、少なからずトレンドの影響を受けてしまいます。
時期によってサイズ感や襟、デザインなどが大きく変わっており、その時購入したスーツは、流行は3年程度で廃れてしまいます。
どれだけ手入れして綺麗な状態で保っていても、トレンドを過ぎた後はゴミ同然になる可能性が高いため、3年が基本になるでしょう。
使用頻度による清潔感の喪失
スーツを清潔感を保って使おうとした際には管理や保管を考えると最低3着必要になります。
そのスーツをローテーションで着ていくことになるのですが、毎週2回で3年以上着るとずっと同じものを着ていると、「まだ同じものを着ている」とあなたの清潔なイメージを損なってしまいます。
清潔感を保ったスーツを着るための手入れ術
寿命が3年ということは分かりましたが、使用方法や手入れ、保管方法を間違えると汚れや型崩れが原因で3年を迎える前に寿命がきてしまうことがあります。
汚れや型崩れを防ぐためにできる予防策やお手入れの方法を知っておきましょう。
【予防】スーツのポケットに物は入れない
服の補修を行うお店で多いメンテナンスの業務が「ポケットの補修」です。
特に男性が多く、鍵やケータイ、手帳、名刺入れ、筆記用具などをポケットに収める習性があります。
ポケットにモノを入れると形や重さからポケットの内部や入口にかなりの負荷がかかってしまいます。
スーツ生地は本来デリケートなものが多く、ポケットが膨らんでいると服のラインが崩れてしまい、破れたり伸びてしまうことが多いです。
きちっとした印象を作るためにも、持っているカバンに荷物は入れて、スーツのポケットは空にしておきましょう。
【予防】肩掛けのカバンは控える
型崩れの原因になるのか、肩周りへのダメージです。
特にジャケットは肩周りが大事で肩幅や厚みなどのシルエットが変わってしまいます。
営業マンが使用するカバンの中でショルダーバックやリュックサックがありますが、そのカバンを使用すると必要以上の負荷がかかり、型崩れを引き起こす可能性があります。
車の通勤のあなたも注意が必要です。
シートベルトは肩掛けのカバンと同じ効果かがあり、ジャケットを着たままシートベルトをするとシワや摩擦でのテカりが生まれてしまいます。
一度型が崩れると、元に戻すことができなくなってしまいます。
ならないように予防するためには肩周りに余計な負荷をかけないことが大事になります。
【お手入れ】ブラッシングを怠らない
続いてはお手入れ方法になります。
スーツやコートなどの水洗いできない洋服を手入れする場合は、クリーニングに出すよりも、ブラシをかけることが効果的です。
着用した後に手入れを行うことで衣類を長持ちさせることができます。
ブラシ掛けは下記に手順で行います。
- 外出先から戻ったら、脱いだ洋服はスーツ用のハンガーにかける。
- 下から上に向かってブラシをかけ、ホコリや汚れを掻き出していく。
- 上から下に向かってブラシをかけ、生地の繊維の流れを整える。
月に1~2回はスーツの襟元をめくり、裏側についた汚れを取ると尚良いです。
スーツ用のブラシはネット販売や無印良品、東急ハンズなどの雑貨屋でも販売しているので、タイミングの良い時に購入しておくのがおすすめです。
【お手入れ】干して保管する
インナーに下着やシャツを着用していたとしても、特に夏場は汗がスーツにまで達している可能性が高いです。
そのため帰宅後ブラッシングをしたとしても、ニオイやシワなどの清潔感を考えるとすぐにクローゼットにしまうのは避けたいところです。
ぜひ干す工程を行いましょう。
干す際はスーツのシワの状態を見て干す場所を決めていきましょう。
シワがほぼない:
湿気を飛ばすことに注力したら良いので、日陰干しでOKです。半日から1日で十分です。
シワが若干ある:
霧吹きなどでシワの残る部分だけケアしましょう。その後1日から2日陰干しして様子を見ましょう。
強いシワやニオイがある:
焼肉やタバコなどの煙が染み付いたスーツは、お風呂の後の浴槽にかけておくと、シワとニオイを取ることができます。翌日の朝、浴槽からスーツを出し、日陰干しをして、乾燥したのを確認してクローゼットにしまいましょう。
【お手入れ】クリーニングはシーズンにつき1回
家で洗うのが難しいスーツ類はクリーニングに出したいところです。
ただ過度の回数のクリーニングを行うと、生地の風合いを損ない、劣化を早めてしまうことになってしまいます。
そのためクリーニングを行う際は1シーズン(3~4ヶ月)に一度の頻度でクリーニングに出していきましょう。
その時注意が必要なのがクリーニング方法です。
営業マンとしてスーツをきて外出した場合、1日きたスーツは強烈な紫外線を浴び、大量の汗を吸っています。
この汗によるシミやニオイを除去する必要がありますが、このシミやニオイはドライクリーニングでは全く落ちづらく、ウールのスーツの場合、水洗いでは縮んでしまうため組み合わせは注意が必要です。
理想は「水洗いクリーニング」「汗抜きクリーニング」「汗抜き加工」の3点セットになります。
水洗いクリーニングは通常のドライクリーニング後に、縮まない加工液が入った水に10分間つける方法で、ウールにダメージを与えず、汗やニオイを洋服から除去できるものになります。
まとめ
今回は良い状態のスーツを長くつかうことをテーマに、スーツの寿命を知り、清潔感を保って使用するための手入れ方法を解説していきました。
スーツの寿命は3年で、理由としては
- 汚れや型崩れなどの劣化
- デザインの廃れ
- 使用頻度による清潔感の喪失
の3点がありました。
その中でも汚れや型崩れなどの劣化は使用方法や手入れ、保管方法を間違えると3年を迎える前に寿命がきてしまうことがあります。
汚れや型崩れを防ぐためにできる予防策やお手入れの方法として以下のようなものがあります。
- スーツのポケットに物は入れない
- 肩掛けのカバンは控える
- ブラッシングを怠らない
- 干して保管する
- クリーニングはシーズンにつき1回
決して安くない買い物であるスーツを長く良い状態で使っていきましょう。
コメント