- 営業マンって接遇を身につけた方が良いの?
- 営業で使える接遇をどうやって身につけたら良いのか分からない。
- 明日から簡単に使える接遇術を教えて欲しい。
そんなあなたへ営業マンが接遇を身につける方法や実践例を紹介します。
接遇にすごく興味があるんだけど、どうやって身につけたら良いのでしょうか?
簡単に身につける方法とかないですかね?
営業マンが接遇を身につける方法を紹介しましょう。
もちろん、明日から使える効果的な接遇術も説明していきますね。
この記事の前半では営業マンが接遇を身につける理由や営業マンが接遇を身につけるための方法を。
記事後半では実際に営業マンのあなたが明日から使える接遇術を解説していきます。
接遇術を身につけ、結果や実績を手に入れていきましょう。
営業マンは接遇の力を身につけよう
結論、営業マンは接遇の力を身につけましょう。
なぜなら、接遇が身につくとシンプルに相手(お客様)から信用されるからです。
そもそも接遇とは、相手(お客様)に対して、適切な態度や言葉遣いで接することを言います。
必要最低限のサービス「接客」を超えて、相手の立場や気持ちを汲み取るといった、お客様の目線での応対をすることです。
商品を購入する時、家や車など高額になればなるほど、担当者の接遇が購入するかどうかの判断の一つとなることが多いです。
商品の説明はもちろんですが、表情、挨拶、身だしなみ、言葉遣い、立ち振る舞いがしっかりとできていて、おもてなしの心がある人から購入したいと思うのが心理ですよね。
それはつまり、信用できるからです。
営業マンは信用されることが超重要!
売上と接遇は密接に繋がっています。
そのため売上を上げるためには、接遇は必須だということです。
営業マンが接遇を身につけるための方法は?
営業マンが、接遇を身につけるためには、ケーススタディ、ロールプレイングが効果的です。
接遇を単なる知識ではなく、実践的なものとして身体で覚えることができます。
ケーススタディ、ロールプレイングのやり方は、まず商談や打合せのシチュエーションを設定します。
その際、時間や場所、天候、役柄、状況などを細かく決めてから、役割分担をして行います。
- 日時:8月10日(木)午前10時
- 天候:雨、風が強い
- 場所:取引先のオフィスの応接室
- 内容:取引先へ新商品の紹介に伺う
- 参加者:取引先(社長、部長)、自分
上記のように、商談場面を設定しておくことで、イメージが鮮明になりますよね。
季節は夏で、天候は雨ですので汗を拭くハンカチや傘も必要です。
傘の置き方なども事前に確認できて良いですよ。
実際に先輩や部下と「おはようございます、いつもお世話になっております。」から始まり、ロールプレイングを始めていきます。
名刺交換、座る位置、話す姿勢、聴き方など、気を配るところがたくさんあります。
終わったら、良いところ、悪いところをお互いにフィードバックしましょう。
そんな劇みたいなことしないといけないの!?
なんか面倒くさいな…。
と思われたかもしれませんね。
でも、これを毎日少しの時間で良いので、コツコツとやっていくと自然と身体が覚えていくのでお勧めです。
野球のバットを毎日振ると、本番でも打てるようになるのと同じで、接遇も毎日練習が大事です。
自然と身について本番の場面で実践できるようになるでしょう。
営業マンが明日から使える接遇術12選
ではここからは意識するだけで簡単に身につけられる接遇術、お勧め12選をご紹介していきます。
あなたの場合はどうかイメージしながらできそうなところからやっていきましょう!
その1:第一印象は清潔感
見た目や匂いなど相手が感じる部分は、上から下まで気をつけましょう。
・頭髪:髪型は個性や好みがありますが、寝癖やボサボサ頭ではいけません。
手入れをしていることが分かるようにしましょう。
ワックスやジェルを利用すると、より手入れ感が出ますよ。
・口臭:歯磨きやガムなどで口臭対策をしましょう。
悪臭は相手に不快感を与えます。食事後の訪問などは特に気をつけて。
・鼻毛:剃り残しが無いようにしましょう。
・ヒゲ:きれいに剃るか、整えます。
きれいな服装をしていても、ヒゲの剃り残しがあると相手への印象が悪くなってしまいます。
毎朝、鏡の前でチェックを忘れずに。
・爪 :爪の手入れも効果的です。
女性だけでなく、男性も爪を磨くなど手入れをすることは、とても良いことです。
商談中に資料を使って説明する時など、綺麗な指先は好感を与えます。
トップコートなどで光沢を出すと、より一層輝きを増します。
・衣服:衣服の汚れは落とし、シワはアイロンをかけます。
衣服は高価なものでなくとも、安価なものでも清潔感は出せるので、着回しや買い換えがお勧めです。
・靴 :お洒落は足下からと言います。
清潔感も足下は特に重要です。外回りの前には必ず靴磨きをしましょう。
・香水:好みもありますが、体臭や加齢臭よりも香水の匂いを好む方が多いはずです。
香水の付け過ぎには注意ですが、ほのかに香る程度は好感を与えます。
また、そういったところまで気を遣っていると思われますよ。
でも、どれを選べば良いか分からない、整え方が分からないという人は、プロに聞きましょう!
洋服店や美容院などのお店に行って、スタッフに聞くのがお勧めです。
その2:挨拶、声かけは相手の名前を添えて
挨拶や声かけをする時は、相手の名前を添えましょう。
なぜなら、人は特別扱いされたい生き物だからです。
例えばあなたの上司が
「おはようございます」と挨拶してくるのと、
「〇〇さん、おはようございます」と言われるのとでは、印象が違うと思いませんか。
声かけも同じで、何かお仕事をお願いする時には、
「恐れ入ります、お願いがあるのですが」というのと、
「〇〇さん、恐れ入ります、お願いがあるのですが」というのでは、
相手は、自分に対して言ってくれているのがはっきり分かるし、あなただからお願いをしたいという特別感を出すことができます。
会話の中でも、「〇〇さんいかがですか」、「〇〇さんはどう思われますか」など、名前を入れると、相手との距離が縮まります。
その3:お辞儀の後に軽く会釈で笑顔を添えて
お別れの際の、お辞儀の後に軽い会釈と笑顔を添えてあげましょう。
去り際に好感を残すと、印象が違うからです。
お辞儀で頭を上げ、相手と正対した際、真顔だとどうしても冷たい印象を与えてしまいます。
最後は笑顔でお別れしましょう。
その4:ご挨拶やお礼は直筆で心を込めて
お打合せや商談のお礼は、直筆のお手紙や葉書を送りましょう。
紙離れが進む現代で、人が書く文字には相手へ印象が残りやすく、気持ちが伝わります。
送られてくるメッセージが、何百通のメールの中の一つか、心のこもった1通のお手紙のどちらが印象に残るかというと、やはりお手紙ではないでしょうか。
大切な時間を使って、相手の顔を思い浮かべながら書くので、きちんと伝わります。
まずは1通、筆を執ってみましょう。
その5:心を底辺に置いて会話をする
心を底辺に置いて会話をするというのは、相手を敬って自分については控えめな態度で接するということです。
ビジネスにおいて、年齢は関係ありません。
自分より年下のお客様や取引先の役員ということもあるでしょう。そんな時に、心を底辺に置くことで、自分のプライドやつまらないこだわりも無く、相手とコミュニケ―ションを取ることができます。
心を底辺に置くことで、どんな人でも別け隔てなく接することができますよ。
その6:商談前の儀式
商談前には、これからお会いするお相手のお顔を思い浮かべて「〇〇様の命の時間を使わせていただきます」と心で唱えます。
商談前にマインドセットをすることで、相手の事を尊重でき、自然とおもてなしの気持ちで対応できますよ。
誰もいない木の陰で目を閉じて心で唱えるだけです。
実際に、トップセールスマンが実践されています。やはり普通の人がしない事を、秘かにやっていますよね。お勧めです。
その7:即レス
お客様からの問い合わせや連絡には、可能な限り早い返信を心がけましょう。
日頃から早い返信をしていると、信用貯金が貯っていきます。
例えば、あなたが担当者にメールで質問をしたとします。
直ぐに返信をくれる担当者Aと、次の日に返信してくる担当者Bでは、どちらとお取引したいと思いますか。
もちろん相手にも事情がありますので、1、2回ぐらいは良いですが、毎回そうだと、困った時に対応が遅くなるのではないかと不安になりますよね。
質問の回答はできなくても、
「ご質問有難うございます。本日夕方には回答させていただきますので、よろしくお願い致します。」
と回答をいただけるだけでも、安心できますよね。
早い返信は、相手を優先的に扱っていることであり、それは相手にも伝わります。
その8:与える精神
何事も、まずは自分から相手に与えることが大切です。
なぜなら、人は与えられると、恩返ししたくなるからです。
会社から「売上を上げなさい」「商品を販売しなさい」という命令が下ります。
あなたはそのミッションを成功させるため、お客様の所に行き、熱心にセールスをします。しかし、売れない・・。
もちろん素晴らしいセールストークで売れる方もいると思います。
まずは、お客様が困っていることに対してフォーカスをして、そこに自分ができることを全力で取り組むことが大切です。
先行投資だと思って、一人のお客様の事を大切に考えることです。
そこから、良いお話が舞い込んでくるものですよ。
その9:相手を褒める
些細なことでも、相手を褒めることをしましょう。
褒められて嫌な人はいません。
初対面のお客様と名刺交換の際には、相手のお名前やオフィスにある物を褒めるのも良いでしょう。
- 〇〇さんのお名前素敵ですね。
- このオフィスから見えるロケーション最高ですね。
- 飾ってある絵画、奥ゆかしさがあって素敵ですね。
よくお会いする方にも、前回と違ったところがあれば、
- 髪切られて素敵ですね。
- そのスーツはよくお似合いですね。
など、さり気ない一言で、相手を喜ばせてあげましょう。
その10:ちょっとした手土産
定期的に訪問するお客様のところには、何回かに1回は手土産を持っていくと良いでしょう。
感謝を形に表すことで、印象に残ります。
高価なものではなく、お菓子やクッキーのような500円程度のもので良いです。
ただ、お客様によっては、賄賂だと勘違いされることもありますので、そこは注意が必要です。
あくまで感謝の気持ちでの手土産です。
その11:相槌はオーバーリアクションぐらいでOK
会話の際は、相手の目を見て、しっかりと大きく相槌を打ちます。
マスクをしている場合だと表情がほとんど見えないため、オーバーリアクションでも良いでしょう。
- 「おっしゃるとおりです」
- 「はい」
- 「なるほど」
- 「そうなんですね」
というように、首を上下に振ったり、表情を変えながら、話を聞きます。
どんなにしっかり聞いていても、無表情であったり、相手の目を見ていなかったりすると、相手は聞いてもらえてないのかと残念に思ってしまいます。
相槌を打ちながら、しっかりとお話を聞きましょう。
その12:どんな時も明るく朗らかに
どんな事があっても、明るく朗らかにお客様と接することが大切です。
なぜなら、自分との出会いの瞬間は最高の思い出にしてもらうためです。
様々な状況でお客様と出会うことになります。
例えば、上司に叱られた後や、商談が上手くいかなかった後、大きな失敗をした後など、感情的にネガティブな気持ちのまま、商談に臨む場合もあります。
そんな時でも、明るく朗らかに、お客様と接することが大切です。
お客様には、こちらの事情は全く関係ありません。
こちらの機嫌はこちらでとり、まっさらな気持ちでお客様と接します。
これが接遇のプロともいえるでしょう。
補足:健康的な身体づくりも大切
引き締まった健康的な身体づくりも接遇には欠かせません。
たるんだ身体よりも、引き締まった健康的な身体はでする接遇の方が、姿勢も立ち振る舞いも違います。
ちょっと思い浮かべてください。
信用できるバリバリの営業マンが、猫背で不健康な身体をしているでしょうか。
なんとなく、引き締まった身体で、姿勢が良くて、健康的なイメージがしませんか。
毎日5分でも良いので、筋トレをしましょう。
面倒臭いと思われるかもしれませんが、1度実践してみてください。
相手に与える印象が良いと自分も気持ち良いはずです。
まとめ:実践を通して接遇術を身につけよう!
接遇と一言で言っても、やるべきことは色々あります。
焦らず、できることからひとつずつ取り組んでみてください。
始めのうちは、相手(お客様)からご指摘を頂けることもあるかもしれません。
それは、あなたに期待しているから、もっと良くなって欲しいという気持ちからなのです。
その時は、感謝をして修正すれば良いだけです。
言っていただける時がチャンスです。
接遇の原点は、相手を大切に想い、「おもてなし」の心で接すること。
参考になれば幸いです。
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